試験・分析・測定業務

土質試験

土の締固め試験(JIS A 1210)

突固めによる土の締固め試験方法

試験方法の種類及び選択

表1 突固め方法の種類
 
表2 試料の準備方法及び使用方法の組合せ
 

試験器具

モールド,カラー,底板及びスペーサーディスク

図1 モールド,カラー及び底板の例
 
図2 ランマーの例
 
参考表1 準備する試料の最少必要量
 

試験方法

試験方法は、次のとおり行う

a)モールド及び底板との質量m1(g)をはかる。
b)試料をモールドに入れ、所定の突固め方法で締め固める。突固めは、堅固で平らな床の上で行い、突固め後の各層の厚さがほぼ等しくなるようにする。また、各層の間の密着をよくするために、突固めた各層の上面にへらなどで縦断に線を刻む。
なお、15cmモールドの場合は、試料をモールドに入れる前にモールドにスペーサーディスクを入れ、ろ紙を敷く。
c)突固め後の試料上面は、モールドの上端からわずかに上になるようにする。ただし、10mmを超えてはならない。
d)突固め後、カラーを取り外し、モールド上部の余分な土を直ナイフで注意深く削り取り、平面に仕上げる。れき(礫)などを取り除いたために表面にできた穴は、粒径の小さな土で埋める。
e)モールドと底板との外部に付いた土をよくふき取り、全体の質量m2(g)をはかる。
なお、15cmモールドの場合は、この操作の前に底板を外し、モールドからろ紙及びスペーサーディスクを取り出す。
f)試料押出し器などを用いて突き固めた試料をモールドから取り出し、含水比w(%)を求める。含水比測定用の試料は、測定個数が1個の場合は突き固めた土の中心部から、2個の場合は上部及び下部から採取する。
g)繰返し法及び非繰返し法のいずれの場合も、予想される最適含水比を挟んで6種類~8種類の含水比でb)~f)の操作を繰り返す。繰返し法によるときは、突固め後の含水比測定用の試料を採取した後の試料を、突き固める前の最初の状態になるまで細かくときほぐした後、残りの試料と共に所要量の水を加えて含水比が均一になるように混合する。
 

出典:公益社団法人地盤工学会 地盤材料試験の方法と解説 393〜404頁

 

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