試験・分析・測定業務

現位置試験

簡易動的コーン貫入試験

簡易動的コーン貫入試験

サウンディング試験では、試験方法によって静的サウンディングと動的サウンディングに大別され、簡易動的コーン貫入試験は後者に含まれます。
この試験は、JGS 1443「簡易動的コーン貫入」に規格され、貫入先端にコーンをつけたロッドをドライブハンマーの打撃によって地盤に打ち込み、貫入量と打撃回数の関係から地盤の硬軟・締まり具合を調べます。
試験器具は、本来土工および道路路床の調査・管理に用いられる土研式動的円すい貫入試験装置を建設省土木研究所(現・(独)土木研究所)が斜面調査用に小型軽量化したもので、土研式簡易貫入試験装置とも呼ばれています。

 

試験方法・及び計算

質量5±0.05kgのハンマーを50±1cmの高さから自由落下させて、ロッド頭部に取り付けたノッキングブロックを打撃し、ロッドの先端に取り付けたコーンを10cm貫入させるのに要する打撃回数Ndを測定します。

 

結果の利用

この試験は、地盤表層部を対象としています。例えば、自然斜面・盛土のり面、切土のり面表層部の調査及び小規模建築物基礎地盤の簡易的な支持力判定に用いることができます。ただし、貫入抵抗の大きい硬質粘性土や砂礫地盤などには適用できません。
また、試験より得られたNd値はN値との関係式が提案されています。

 

Nd=1.5N  (地盤調査の方法と解説を参照 > )

 

出典:公益社団法人地盤工学会 地盤調査の方法と解説 317〜324頁

 

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